カキ大臣が語る牡蠣くけこ ~ #19 ~

~その不調、体に取り込む普段の栄養素が原因かも~

牡蠣の生育不良というニュースを耳にしてからというもの、ついついスーパーの牡蠣コーナーを意識して見てしまいます。なんとなく並んでいる牡蠣のボリューム、売場が小さいような気がして?なりません。今年は暖冬であり海水温が下がらなかったこと、そして「森は海の恋人」という書籍にもあったように雨が少なかったことから、森から河川を通じて海へ流れ込む栄養が少なかったということなどが原因としてあるようですが、この原稿を書きながらも心配なところです。

【牡蠣の栄養素】

人間のエネルギー源としてまず挙げられるのが、炭水化物と脂肪です。炭水化物はブドウ糖に、脂肪は脂肪酸に変えられて利用されますが、ブドウ糖は食後早い時間で利用でき、生み出す力も大きいのですが長続きはしない。これに対して脂肪はゆっくり効果をあらわし、長続きするのです。長時間の運動を考えた場合のスタミナという点ではグリコーゲンが重要な意味を持ってきます。と言うのは、脂肪が燃焼するためには、グリコーゲンが不可欠であるからです。脂肪が平均体重のおよそ20%であるのに対して、グリコーゲンは1%にも満たないため、どうしてもグリコーゲンの方が先になくなってしまいます。グリコーゲンがなくなれば、脂肪がいくら残っていてもエネルギー源にはなりません。いわゆるスタミナ切れである。体内で必要以上にグリコーゲンを消費し枯渇した場合には、1日程度では回復せず、十分回復するまでには3日程度かかります。スポーツ選手で、大会直前まで通常のトレーニングを行ったり、休息を1日しか設けないなどの調整だと、必然的にパフォーマンスが低下することになるのです。“スタミナ”という点では、グリコーゲンをいかに有効に使うかがカギとなってくるため、貯蔵庫である筋肉の量を増やすとか、持久的なトレーニングを続けることで、グリコーゲンを節約しながら使うなどの方法などがとられているようです。

     牡蠣バーベキュー

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